3人が本棚に入れています
本棚に追加
村を出て30分
もうサンティダの村は見えなくなっていた
「馬鹿やったなぁ・・・」
アギトは後悔していた
「村出る前に、まずどこに行けばいいのか聞くんだった・・・」
アギトの周りには本当に何も無い
まるで西部劇場の荒野だった
30分の間に多くの魔物と戦い
強くなっていたのだが
同時に酷く疲れてしまっていた
早くどこかの町に行きたいのだが
どこに町があるのか分からないのであった
「そろそろ昼飯にすっか」
アギトはリュックサックから
今朝メアリーおばさんが作ってくれた
弁当🍙をだした
アギトは泣きながら食べていた
「これじゃあ、遠足に来た少年となんら変わらないぜ・・・」
弁当を食べていると
不意に馬が蹄をたてる音が聞こえた
そしてそれはどんどん近づいてきた
馬には30代の図体のデカイおじさんがいた
「あれ?坊主!遠足か?」
突然すぎる質問に不意を突かれたアギトは
御飯粒を噴き出してしまった
「汚ねぇな・・・坊主!こんな所で何してんだ」
「俺は坊主じゃない!アギトだ!俺はルシファーを倒す旅をしてるんだよ」
瞬間、おじさんの顔色が変わった
アギトは後悔のあまり自分の口を呪った
「そうか、ルシファー様を倒す旅をしてるんだなアギトよ」
アギトの顔が青くなっていく・・・
おじさんは馬から降りながら
「これでもルシファー軍のルーインズ派遣隊第一隊隊長でね」
アギトは唾を飲んだ
「こう言う分からず屋の枝打ちを任されているんだ」
おじさんはアギトの前に立ちはだかった
「立てアギト!そして俺と戦え!」
「・・・の・・望む所だ!」
最初のコメントを投稿しよう!