2.PREPARATION(準備)

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ガバッ! 「ここは・・・」 アギトはどこかの一室にいた ガチャッ 不意に扉が開いた 「バルハラ街・・・俺の家だ・・・」 なんとそこにはアロンがいた 「んなっ!なんで・・・おまえが!」 アギトは部屋の隅にあったサンティダセイバーを素早く手に取り構えた! 「まぁ、そうカリカリするな・・・とりあえず座りなさい」 アギトはそれでも警戒して剣を構えていた アロンはドアの側にあったソファーに座った 「・・・10年前、俺は家族を失った」 アギトはいきなりの話に驚いた 「10・・・年前・・・」 「あぁ・・・おまえと同じだ・・・」 「なっ!なんでおまえがそんなこと・・・!」 「俺もユナムーン村の出身だ」 次々に続く突拍子もない話にアギトは 何だか混乱しそうだった 「な・・・なんで家族が殺されているのに・・・」 「ルシファー軍にいるか・・・か?」 「・・・」 アギトは黙ってしまった 「ルシファーを倒す旅!よりかは、こっちの方が早く辿り着けるだろ」 「それじゃあ、お前もルシファーを・・・」 「あぁ!一応な・・・」 「一応!?」 「俺の力だけではあいつには勝てない」 アギトは剣を下ろした 「おまえの力を持ってしてでも勝てないのか!?」 「あいつは化け物だ」 「戦った事・・・あるのか・・・」 「いや・・・見たんだ・・・。あいつの力は神の力やもしれない」 「神の・・・力・・・」 アギトはその言葉に唖然としていた 「だから俺は辞退する」 「な・・・なんでだよ!そんな理由で辞退って・・・おかしいだろ!家族殺されたんだろ!おまえの意思はそんなものなのかよ!」 「すまない・・・」 「えっ!?」 「おまえの言う通りだ・・・」 アギトはアロンの謝罪に少しとまどった 「だから・・・アギトよ。俺の力になってくれないか」 「はぁ!?で・・・でも・・・俺の・・・」 「力か?では鍛えてやろう!」 「本当!」 「だが!おまえについてこれるか?」 「あっ・・・当ったり前だろ」 「では、明日より始めよう!今日は飯食って寝ろ」 アギトの修行の日々が始まるのであった
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