第二章 開戦そして狂変

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兵隊「フェアリー・バトル?」 隊長「あぁ、そうさ。妖精がなんでこんなことをしたのかはわからねぇ。ただ伝説があるんだ。」 兵隊「伝説ですか……」 隊長「この伝説は消えることなく残るだろうな。」 数メートル離れたところで子供が倒れている。ぐったりしていて動かない。母親らしい人や隣人がその子を囲むように無表情のまま立っていた。我が子を殺して何も感じないのだろうか?いや、母親らしい人は無表情のまま涙を流している。 隊長「親子、近所、恋人。ホントに無差別な戦争だ。」 兵隊「まったくです……」 二人は合掌をした。しばらくして兵隊が口を開いた。 兵隊「ところで隊長、どうして妖精が戦争を起こしたとわかるんですか?」 隊長「実際に妖精が現れたからさ。」 兵隊「は、はあ」 隊長「まぁでも、下っぱの俺たちにはわかんねえよ。俺たちは米軍をやっつけてるだけでいいのさ。」 今度は悲鳴が聞こえてきた。今、この数分間で何人死んだだろうか?少なくても日本人口の半分くらいは死んだかもしれない。 でもこれはまだ序の口である。
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