第二章 開戦そして狂変

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暗い部屋の中、妻が夫に壁まで追いつめられていた。 妻「え?ちょっ何!?」 夫「オレはな、生き残りたいんだよ!!」 夫は包丁を持っている。妻は何も持っておらずただ涙を流していた。 妻「や、や、止めて……」 夫「……ああ、止めるさ。でも、お前を殺してからな」 包丁を上げる。 妻「な、なんで?戦争が終わったら一緒に平和に暮らそうって約束したじゃない?」 さらに包丁が上がる。妻の顔は涙でぐしゃぐしゃになっている。 妻「お願いだから止めて?」 夫「ダメだ」 夫は包丁を振り下ろした。 妻「キャ――――――――――――――」 悲鳴が響いた。 夫はニヤリと笑い部屋を出ていった。どこへ行くつもりなのだろうか。妻は白目をむいて倒れていた。そのまま立ち上がり部屋を出た。 妻「許さない」
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