第一章 学校での出会い

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まおは息を切らしながら教室のドアを開けた。 まお「せんせ‼」 教室には誰もいない。いや、教室の隅に少年が立っている。窓の外をじっと見つめていた。 まお「……た、くと」 まおの息はまだ整っていない。少年はまおのほうを向いた。 少年の名前は 広島 たくと。まおの幼なじみである。 まお「……たくと、みんなは⁉」 たくと「さっきの爆発音は本物の爆発だった」 まお「え?」 たくとは再び窓のほうを向いた。 たくと「さっき、職員室と渡り廊下が爆発した。そこにいた人たちは……」 たくとは首をふった。まおは震えだした。 たくと「みんな体育館に移動したよ。」 まお「そ、んな……」 まおはその場に座りこんだ。 また周りの音が聞こえなくなった。 ???『早くそいつから逃げて』 まお「え?」 ???『そいつは敵よ』 世界が戻ってきた。足音が聞こえる。もちろん、たくとでもまおでもない。二人は教壇のほうを見た。 見知らぬ少女がいた。
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