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プロローグ
戦争が起きていた。各国の利益の為だけに、戦争が起きていた。
戦争は瞬く間に全世界に広がり、この世を統べる四つの大陸全てを戦火に巻き込んだ。
当然、技術の進歩の著しい国や、特殊な分野にのみ発展した国もあり、戦争は泥沼の戦争へと化していった。
四大陸の中心に存在する戦場、通称【激戦区】では、常に自らが有利となる方法を考えていた。技術はそれぞれが特化しており、それ故に弱いところが存在する。
そのため、四大陸のうちに大陸ずつが戦闘協定を結んだ。
山と海に囲まれ、闘う事に関する技術進歩が進んだ「クー大陸」と、海を母とし、死者を蘇らせる秘術を持つと言われている「カナロア大陸」は共闘を始め、農業などの生活に関する技術が有名な「ロナ大陸」と、兵力、人口ならば他の国の三倍を越える「カネ大陸」も、協力関係を結んだ。
泥沼の戦争がさらに激化し、次第に財政難にも陥った為、山賊、盗賊、海賊などの者達が自らの利益の為に行動をはじめ、またそれを支援する組織も現れだした。
誰もが混乱に陥った世界で、人々はただ「生きること」を夢見ていた。
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