一章

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「わりぃ、わりぃ。そんなに強くするつもりは、なぐぁ」 俺のパンチが野洋に炸裂! 野洋は300のダメージを受けた! 「でも、元はと言えば私が悪いので…」 「もう良いって。そんな事より早く教室行かないと、遅刻扱いになっちまう」 いつの間にかHRが始まる時間になっている。 密かに皆勤賞を狙う俺としては、遅刻になりたくはない。 「いつまでのびてんだ、早く行くぞ」 地面に倒れ込んでいる野洋を起こして、教室を目指す。 その後ろから、下半身少女の声が聞こえた。 「あの!名前は?」 俺は振り返って、自分の名前を教える。 下半身少女はそれを聞いて頷くと、俺とは反対方向に走り出した。向こうから行く方が教室に近いらしい。 それからようやく、下半身少女が同じ学校の生徒だと気付いた。 でもどうせこの時だけの関係。 俺の日常はいつものように静かに進むもの。 と思っていた。 のだが。 「だが」である。
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