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「わりぃ、わりぃ。そんなに強くするつもりは、なぐぁ」
俺のパンチが野洋に炸裂!
野洋は300のダメージを受けた!
「でも、元はと言えば私が悪いので…」
「もう良いって。そんな事より早く教室行かないと、遅刻扱いになっちまう」
いつの間にかHRが始まる時間になっている。
密かに皆勤賞を狙う俺としては、遅刻になりたくはない。
「いつまでのびてんだ、早く行くぞ」
地面に倒れ込んでいる野洋を起こして、教室を目指す。
その後ろから、下半身少女の声が聞こえた。
「あの!名前は?」
俺は振り返って、自分の名前を教える。
下半身少女はそれを聞いて頷くと、俺とは反対方向に走り出した。向こうから行く方が教室に近いらしい。
それからようやく、下半身少女が同じ学校の生徒だと気付いた。
でもどうせこの時だけの関係。
俺の日常はいつものように静かに進むもの。
と思っていた。
のだが。
「だが」である。
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