一章

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何で下半身少女が? と口に出す前に敷物に座らされていた。 色とりどりの光景が、女子の領域である事を証明している。 敷物には下半身少女と元気娘に加え、もう二人の女子が座っている。 片やロングツインテールでチビ。片やショートで大和撫子みないなオーラがでてる。 どちらも同学年らしい。 「うぬ?やっくんはお弁当を食べないの?」 今の状況を考えていて弁当に手を付けてない俺を、元気娘が覗き込む。 「取り敢えず、この状況を説明してくれ」 素直に説明を求める事にした。 それにしても、女子ばかりなので居づらい事この上ない。 「みんなでお昼ご飯を食べてるんだけど」 「俺に眼球が付いてる事を確認できてるか?」 ツインテールチビが俺に言う。 「回りくどいツッコミだな」 「ツッコミにツッコむなよ」 下半身少女が言う。 「私が誘おうって言ったんだけど…。迷惑だった?」 「誰が言い出したのかは大体わかってた。それよか、質問に質問で返すな」 ショート撫子が言う。 「お茶でもどうぞ」 「ああ、サンキュ。 …なんで俺はこんなにツッコんだんだ」 初対面なのになんか疲れた。 突然、元気娘が挙手して発言した 「じゃあ、自己紹介しよう」 「じゃあ、ってどこからのじゃあだよ。って言うか、質問に答えろ」
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