4人が本棚に入れています
本棚に追加
ラインハルトが、また何度目かの、ため息を吐き出した時、一人の紳士が、目の前にやって来ました。
「こんにちは、良い天気だ。君は、どこに行くのかね?」
いきなり、話し掛けられ、驚いたけれど、ラインハルトは紳士に穏やかに答えた。
「僕は、気ままに、旅をしているんです。幸せを見付けたくて……」
ラインハルトは、正直に紳士に答えた。よく見ると彼は、三匹の犬を連れていた。
「そうか……ところで、幸せは見付かったのかね?」
「いいえ、見付かりませんよ。僕は今、諦めそうになっているんだ」
ラインハルトは、また、紳士に聞かれ、正直な胸のうちを言った。
最初のコメントを投稿しよう!