謎の紳士

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  「私は、君は幸せになれると思うのだよ。心優しくあれば、幸は必ず訪れる」    「ありがとうございます。そう言って頂くと、そんな気がしてきますよ」     ラインハルトは、少し元気に、なった気がした。     「私は、フランツ=ラングという者だ。君に頼みがあるのだ。聞いてもらえるかね?」     紳士は、唐突にお願いをしてきた。     「別に、僕に出来る事なら」      フランツという名の紳士を、ラインハルトは、不思議な感じがするな、と思った。     「簡単な事だよ。私の犬と、君の羊を、取り替えっこしよう」      いきなりの話しに、ラインハルトは、クスクスと笑った。      「そんな事、僕には無理な話しだ」     
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