もしも願いが叶うなら

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同じサイトには、ナルミという女の子が所属していた。 その女の子とはサイト内で偶然知り合い、その子が実は同じ学校に通っている事を知り、意気投合。 以来、仲の良い友達としてよく交流している。 そう、仲の良い友達として。 ヒビキは、ナルミの事が好きだった。 しかし、中々言い出せず、仲の良い友達から進めずに現状維持。 悶々と悩んでいると、最近ナルミが今回のような詩を頻繁に投稿するようになった。 もしかしたら、ナルミに好きな人ができたのかな? そう考えると、なんだか最近は一緒に居てはいけないのかな? そう思ってしまい、以前よりも素っ気ない態度を取るようになってしまっている気がする。 勇気も無いし、意気地も無いし、ダメ男まっしぐら。 「どうすりゃいいんだー!」 枕に顔をうずめて悶えていると、 ピンポーン 唐突に来客を告げる呼び鈴が鳴った。 ピタ、と動きを止め、顔を上げて考える。 今日は誰とも会う約束はしていない筈。 チラリ、と時刻を確認すれば、現在二十時。 急な来客にはやや遅い時間。 はて誰だろうか? 頭を掻きながら覗き穴から外の様子をうかがうと、そこに居たのはナルミだった。
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