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数日後
俺のおかんの携帯に
春嘉のおかんから電話が来た
おかん使ってきたんか
俺はそう思った
聞きたくなくて自分の部屋に行った
おかんが階段を登る音がした
ほらな、やっぱり
俺は絶対部屋を開けないと決めた
『雅樹、開けなさい』
『うっさいわ
どうせ春嘉が電話したいから春嘉のおかんが電話してきたんやろ
出たないわ』
『ぢがうわ
開けなさい』
おかんは泣き声だった
変だと思い鍵をあけた
その瞬間
おかんに頬を、はたかれた
なにするんや
そう言おうとしたら
『あんたのせいや』
なにがなんだかわからへん
『なにがや』
『春嘉が自殺した
あんたが酷い事したんやろ』
『は?嘘やろ
アホちゃうか
そんな嘘に騙されへんで』
『そんな嘘なんか?つけるわけないやろ』
おかんと一緒に春嘉ん家に行った
春嘉ん家に着き
春嘉のおかんが出てきた
春嘉のおかんも泣いとった
春嘉が寝てた
なんや寝てるやん
そう思って触った
冷たい…
揺すっても揺すっても起きへん
芝居こみすぎやろ
ここまでくると笑えへんで
居間へ連れられ
春嘉のおかんが話し始めた
『雅樹君
春嘉は死んだんや
朝起きてこんくて部屋に行ったら首つっててな、おばさんびっくりして救急車呼んだんや。
病院に運ばれてな
もう死んどる言われたんや
雅樹君と上手くいってなかったんは知ってるで
春嘉が言っとった
春嘉がな、おばさんにそんなん話すんのは初めてやったんや
今まで彼氏いてもな
なんも話してはくれへんし
いつの間にか違う男になってるしで、おばさんも干渉せんようになったんや
でもな、雅樹君の話はいっつも言われてやで…
ほんまに好きやったんやな
雅樹君を責めるつもりはないで。ただ本当のさよなら言ってほしんや
これ、雅樹君宛てに春嘉が書いた手紙
読んであげてな』
俺は手紙を渡された。
なぜか春嘉の部屋に行った。
いつもと変わらない部屋
でも机に置かれてた
カッター
変に思って春嘉の所へ行った
腕を見た
いっぱいある傷跡
古いのから新しいのまで
はっきりわかる
春嘉の部屋に戻って手紙を読んだ
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