告げる

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8月28日 いつものように春嘉から0時ぴったりにメールが届いた 『今日で3ヶ月記念日だね! ほんまに嬉しい めっちゃ大好きやで ゥチには雅樹しかおらへんからな これから頑張ろな』 俺は返事しなかった どうしたらええか わからんかったから 意味がわからん 春嘉はいったい何を考えてるのか ほんまにわからへんかった もう無理や そう思った 俺は春嘉が ひどく嫌になった 『別れよ』 これが3ヶ月記念日に言った俺の言葉 後からこの言葉の重みがわかった 後からしか わからへんかった お前はやっぱ泣いた 『嫌だ』 と何回も何回も泣きながら俺に言ってきた 俺は女と遊んだ事を春嘉に言った でもお前はそんなの どうでもいいと言った ただただ『別れたくない』 それだけやった 『俺はお前が すぐにすねたりすんのが嫌なんや』 『すねたりせぇへん』 『もう好きやない』 『なんでなん? ゥチは好き』 『もう無理や』 『もう守ってくれへんの? 最初に言ってくれた言葉、嘘なん?』 嘘やない 俺は守ってく そう約束したんや 俺は約束も守れへん男 そんなんになりたくなんかない 『ごめん そうやな。約束した。 俺が悪かったんや 女と遊んだりしてごめんな 遅くなってしもうたけど3ヶ月記念日おめでとう。 これからも頑張ってこな』 お前が笑顔になってくのが分かる 俺が優しい言葉を言えば、お前は笑顔になる 俺はお前の笑顔 守ってかなあかんな
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