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「そうなんですか……あの、何かあったらいつでも言ってください! 一人で抱え込んでいたら、しんどいだけですよ。僕に吐き出してください。辛いことがあれば……力になれないかもしれないけれど、話だったらいくらでも聞きますから」
僕は少しだけ言いよどんで、できるだけ明るい声で言った。
「優しいんですね……また逢うことは出来ますか?」
彼女は呟くような声で、しかし少しだけ元気を取り戻したように言った。
再会の約束……凄く嬉しかった。会えることが嬉しいのもあったが、何より、盲目の僕を何も嫌がらずに接してくれることの方が嬉しかった……
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