始まりの鐘が鳴る

9/39
前へ
/245ページ
次へ
「しかもかなりの美人らしいぜ!」 剛は鼻の下を伸ばし、今にも口からハァハァ…ときそうだ。 「…今頃、転校してくるなんて珍しいな…」 刹那の反応は何処か素っ気ない 「お前…それだけ?」 剛は刹那のあまりの反応の悪さに疑問を抱く 「はっ?何がだよ」 「だってお前…普通は思春期の男だったら飛んで喜ぶぞ? もしかしてお前!…アッチ系の…」 「それはお前だホモ野郎!」 「でも…その容姿だったら簡単に落とせそうなのに…」 悠里は刹那の顔と体つきを見て、そう言う。 「関係ねぇよ…そんな事…」 そう言うと刹那は自分の席に座り机に突っ伏して寝てしまう。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

269人が本棚に入れています
本棚に追加