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女性は何処か虚な目で遠くを見つめている。
「どうかしたんですか?」
刹那は女性が心配に優しく話掛ける。
すると女性は突然、刹那に勢いよく抱き着いた。
「うえっ!?ちょ…ちょっと!?」
刹那が女性の行動に驚きの声を出すが、女性は関係無しに話始める。
「これだけは忘れないで…"ラグナロク"を止められるのは貴方だけ…。」
刹那はただ呆然としていた
「決して自分の運命から逃げないで…!どんなに辛い事が有っても私は貴方の味方だから…。」
そう言うと女性は背を向け、歩き出す。
「ちょっと待ってくれ!貴方の名前は!?」
すると女性はゆっくりと振り返り、答えた。
「…ケネ……ア…」
「えっ?」
女性はただ一言だけそう呟くと、再び歩き出す…。
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