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「なんだ?彼女に振られる夢でも見とったのか?」
その言葉を合図に教室中に笑い声が響く。
「いえ…そんな事は…。」
刹那は顔を赤く染め照れながら、否定する。
「まぁいいが、学校で寝るのも大概にしろよ?」
「はい…すみません。」
そう言うと刹那は自分の席にゆっくりと座る。
「それじゃあさっきの話の続きだが…」
担任が再び話の続きを始めるが、刹那には担任の話は全く耳に入っては来なかった…。
うつ向いたままさっきの夢の中で、あの女性に言われてた言葉を考えていた。
自分の運命から逃げないで!
その言葉が刹那の心に深い蟠り(ワダカマ)りを残していた…。
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