始まりの鐘が鳴る

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俺が今日のあの出来事から逃げたら運命が変わるのか? 刹那には夢の中であった彼女が、嘘をついているとはどうしても思え無かった。 彼女の哀しいげな顔が頭に焼き付いて離れない…。 そして刹那は決めた…。 「それじゃあ転校生を…」 「先生!!」 刹那は勢いよく立ち上がり、担任を見る。 「どっ…どうした刹那?」 担任は急に大声を上げた刹那に驚いた顔をする 「先生!俺、早退します!」 そう言うと刹那は机の横に掛けてある鞄を持ち、足早に教室を出る。 「コラッ!待たんか刹那!」 担任が刹那を追いかけ、教室から顔を出すと既にかなり遠くまでいってしまっていた。
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