始まりの鐘が鳴る

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「全く…逃げ足だけは速いな…。」 「どうかしたんですか?彼?」 其処には腰まで伸ばした黒髪に膝上20センチほどの短いスカート、黒のニーハイソックスを履いてとてもセーラー服がよく似合っている女の子が立っていた。 「すまんなぁ、莉緒さん…ちょっとトラブルがあってな…。 もう少ししたら呼ぶから…」 担任が申し訳なさそうに言う。 どうやら彼女は転校生で名前は莉緒(リオ)と言うらしい。 「あっ…はい。私は構いませんよ。」 そう言うと村田は笑顔を浮かべ教室に戻って行く…。 一方の莉緒は全く気にしていない様子だったが…。 「何よアイツ…感じ悪い…」 結構気にしていた。
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