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「子供が欲しいな」
七番目の彼女は、唐突に、そう言った。
「作れば?」
僕は至極当たり前の事をいった。
「あのねぇ」
「何?」
僕はベッドから彼女を見上げ、言った。
「あたしは君の子が産みたいんだよ」
「無理。心理的身体的理由から無理」
「あ、そ」
彼女は、僕のベッドに腰掛けた。
「じゃぁいらない」
「遠慮せずに産みなよ。で、さっさとでていきなよ」
彼女は眉間に皺を寄せる。
「僕はもう、代りなんかいらないから」
「……ねぇ・」
彼女は僕を見ていた。
僕は天井を見た。
「君の望みって、なんなの?」
「望みなんかないよ、持ったって意味無い。」
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