はじまり

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「いただきます」 「いただきまーすっ」 手を合わせてひょいひょいと唐揚げを放りこみ、ご飯をかきこんで味噌汁を啜る。 ポテトサラダをつまんで、お茶を飲み、何度かそれを繰り返して、ふうっと一息ついた。 「あんたおかわりは?」 「兄貴食うの早っ」 「いらね。ごっそさん!先俺風呂入るからっ」 もぐもぐと唐揚げを頬張る翔太を見ながら箸をおく。 「別にいいけど…あんたよく噛んでしっかり食べなきゃおっきくなんないよ」 「そうそう、慎兄みたいにねっ」 「うっせ!あんなデカくなんなくてもいいんだよー俺風呂入るからな」 逃げたとかなんとか聞こえるのは無視して、この後の時間をゆっくりと過ごすために早めの風呂へ向かった。 .
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