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ー上之宮家ー
護兵のいる大きな門をくぐると花道があり、そこを真っ直ぐ行くとまるでおとぎ話に出てくるようなお城のような豪邸が現れる。
この辺りでは知らない人はいない程の超有名な上之宮家である。
「……退屈だわ」
ティーカップを片手に綺麗な庭でお茶を飲んでいたお嬢様は呟いた。
お嬢様の名は上之宮 玲菜(うえのみや れいな)。
ブロンドのウエーブのかかった長い髪にアクアブルーの瞳。
整った顔立ちは上品な品格を現している。
同じように過ぎて行く退屈な日常にうんざりしていた。
「(もしもこの星が危機に陥った時、私達どうなるのかしら?)」
いつの日からかこう思うようになっていた。
「優秀な傭兵が入れば問題ないんだわ!」
何を思い立ったのか玲菜は屋敷の中へと駆けて行った。
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