4246人が本棚に入れています
本棚に追加
/243ページ
「じゃ、行ってくるぜ」
学園から出て来た男は、真っ直ぐに森へ向かった。
学園は4つの森に囲まれていた。
東西南北に別れる森だ。
彼は西の森へ向かっていた。
「生徒の授業に使うものって、何でこんなめんどくさいところにあるんだろ」
彼は生徒が授業に使う【Arab消毒】を取りに来たのだ。
ヴァンダーカーマーと呼ばれる魔物の血液で、主に毒消しに使われる。
「……いきなりお出ましか。」
ヴァンダーカーマーだ。
体長が二メートルを超える彼等は、ランクBに登録されている。
学園の生徒では倒せない強さを誇る。
不意にヴァンダーカーマーが右手を振り下ろしてくる。
男は素早くそれを避けると、
『炎よ今龍となりて悪しき者に襲いかかれ!ドラゴン・ブレス!』
男の体から現れた炎は忽ち龍の形となり、ヴァンダーカーマーを貫いた!
「…一匹でいいや」
他にレアな物はないかと男が周りを探していたとき、遠くで爆発が起こった。
「…北の森か!」
男は急いで、北の森に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!