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ｸﾞｳｪｰﾄは一人、寂しく荒れ果てた暖大陸のはじっこ、【魔平原】に来ていた。
辺りを彷徨いていると、早速魔物が現れた。
S2ﾗﾝｸ、赤い翼にライオンの顔を持つｷﾞﾗｰﾃｨﾝだ。
ｷﾞﾗ「ギャオｵｵ！」
ｷﾞﾗｰﾃｨﾝはいきなり飛びかかって来た。
ｸﾞｳｪｰﾄはそれを素早く避け、詠唱破棄で魔法を唱えた。
「ｱﾄﾗﾐｯｸ･ﾄｩﾜﾛｰ！」
風の上級呪文だ。
風自体がパワーアップしており、【嵐】となっている。
呪文は、ｷﾞﾗｰﾃｨﾝの翼を切り裂いた！
ｷﾞﾗ「ｸﾞウェェ…」
ｸﾞｳｪｰﾄ「…！」
ｸﾞｳｪｰﾄは気が付いた。この魔物は凶悪ではない…
ｸﾞｳｪｰﾄが、地面にあるｷﾞﾗｰﾃｨﾝの巣を足で塞いでいたからだ。
ｸﾞｳｪｰﾄ「すまなかった…。
ﾎｰﾘｰ･ﾜｰｽﾄ！」
光の回復呪文だ。
忽ち、ｷﾞﾗｰﾃｨﾝの翼が癒えていく。
ｸﾞｳｪｰﾄはその場を立ち去ったが、ｷﾞﾗｰﾃｨﾝは不思議そうにその後ろ姿を見ていた。
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