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最近…こんな事がよくある。
どんだけ時間が経ってるのか、今、自分がなにやってたのか…
ほんの一瞬なんだけど、わかんなくなる時があるんだ。
『ところでさ、今日どーする?』
『…どーするって?』
『お前…ホントどーしちゃったわけ?
今日は、こーきんちで飲み会って
言ってただろ?何時頃来んの?』
『あ…あぁ。飲み会ね。
上田は中丸と一緒に来んだろ?
……多分、7時ぐらいには行けるよ』
『分かった。こーきにメールしとく。
赤西……お前ホント大丈夫?
最近、おかしいよ。…何かあんな
ら言えよ』
上田にしては珍しく優しい口調。
机に突っ伏して話を聞いてた俺の頭を、心配そうに撫でている。
おかしい…。
確かにおかしいのかもしんねーな。
何でなのかは俺自身、正直わかんねぇとこなんだけど…。
『うん…。あんがとね』
『おっ、今日は素直じゃん。
じゃあ、俺中丸待たせてっから行
くわ。後でな』
『へいへい』
そう言うと上田は、飴色の柔らかな髪をふわふわと揺らしながら、駆け足で教室を出て行った。
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