…02…

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駐車場に車を停めると、アパートの階段を一気に駆け上がる。 切れかかってる廊下の蛍光灯が、昨夜と変わらずチカチカと不規則に点滅を繰り返していた。  『ったく…。   電気ぐらい付け替えろっつーの』 ぶつぶつ文句言いながら部屋の前まで向かうと、  『……あいつ…』 玄関のドアを背もたれにして、脚を伸ばして座り込んでる奴の姿。  『また来たの?』 俺の問い掛けにゆっくりと顔を上げたのは… 俺の愛しい…-‘想い人’。  『おっかえりー、仁♪   …遅いから待ちくたびれちゃった』 何の悪びれる素振りもなくニコニコ微笑むそいつは… 最近、何故か毎日のように俺の部屋に帰って来る。  『なんで自分んち帰んねーの?   つーか、来るなら来るで連絡くら   いしろよ』 俺はそいつ…亀の横をスルーして、ドアの鍵穴にキーを差し込んだ。  
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