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?「助・・けて」
ハヤト「・・・?」
?「助けて・・・」
ハヤト「・・・!」
?「この世界が崩壊する。助けて」
ハヤト「誰だよ。何のことだ?」俺の頭の中で誰かがうったえている。
?「早く・・・助けて。はや、」 ?「起きろ!」
ハヤト「!!」
?「早く起きろハヤト!」
ガバッとハヤトはベットから体を起こした。鳥のささやかな鳴き声がし、窓を顔を向くと日差しが入っていたのでハヤトは思わず目を凝らした。
?「やっと起きたか。」
呆れた口調で声をかけられハヤトは振り向き
ハヤト「兄さん・・・」
兄「ボケッとしないでさっさと顔を洗って支度しろ。今日は何の日か知らんのか?遅刻するぞ。」
と言ったあとハヤトの部屋から出ていった。 ハヤトが時計を見るともう針が8時30分を指そうとしていた。
ハヤト「やべっ、今日卒業式なのに遅刻かよ。」といいながらベットからでて着替え始めた。
着替え終わり、洗面所で髪を整えて急いで朝食をすましていた。
兄「今日は合コンだから夕食はいらない。ちゃんと戸締まりしているかどうかチェックしてからでろよ。」
ハヤト「はいはいわかりました。」と言う頃にはもう兄はいなかった。
ハヤト「ったく。人使いが荒いんだから。」と呟きながら朝食をすませ戸締まりをし、学校へ行った。
ハヤトは高校3年生。っといっても今日で卒業だから高校生活はおしまいである。
ハヤトは高校から親が海外出張なので兄さんが借りているアパートに住んでいる。まぁ親でもただの親戚の人ですけど。実はハヤトが産まれたあと直ぐに交通事故で亡くなったから親戚の人がかわりに兄と一緒に育てられた。
それで居候のせいかいつもハヤトと兄はいつも雑用扱いだった。
しかし今後の生活には困らなくていいと感じていた。なぜならハヤトは今年の春から兄と離れてしまうが一人で暮らすことになっているので少しは感謝している面もある。
・・・しかしハヤトが思い浮かんでいた今後の生活はないと知るよしもなかった。
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