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case1 始まり
世界は、何も変わらない顔をしながら、ありとあらゆる所で衰退を繰り返す。
雨が降るように、晴れるように。昼と夜が毎日訪れ、明日が当たり前にあると幸せを感じる。
世界は変わらない。
何故か?
決まっている。滅ぼうが栄えようが全て飲み込むのが『世界』だから。
わかっていても、わかりたくないものだ。
…だから、これは私からのささやかな抵抗。
『世界』中の歓迎を逆らって、『世界』中がどう私を見るか。
『ある人物の日記』より
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