case1 始まり

1/8
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ

case1 始まり

 世界は、何も変わらない顔をしながら、ありとあらゆる所で衰退を繰り返す。  雨が降るように、晴れるように。昼と夜が毎日訪れ、明日が当たり前にあると幸せを感じる。 世界は変わらない。    何故か?  決まっている。滅ぼうが栄えようが全て飲み込むのが『世界』だから。  わかっていても、わかりたくないものだ。  …だから、これは私からのささやかな抵抗。  『世界』中の歓迎を逆らって、『世界』中がどう私を見るか。 『ある人物の日記』より
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!