僕しか知らない涙

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「シンタローさん。一つ聞いていいっすか?」 「・・・・・・あんだよ。」 「シンタローさんにとって、アラシヤマってなんなんっすか...?」 「・・・・・・んだよ急に・・・・・・」 「急に、知りたくなったんす」 「・・・・・・」 「シンタローさん・・・・・・答えられないんっすか?」 リキッドのその言葉を境に二人の間に沈黙が流れていた。 「んっ・・・・・・・ここは?」 「あ、目ぇ覚めたか。」 「リキッドはん。・・・・・・に、シンタローはん」 目がった瞬間シンタローは壮絶に嫌そうな顔をした。 いつものように「わてを心配してくれたんどすなぁ」などと 飛びついてくると思ったからだ。 だがシンタローが予想していたことは起きず、悲しそうな笑みを浮かベるだだけだった。
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