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「あ、アラシヤマ…?」
思わず拍子抜けしたシンタローは、驚いた様子でアラシヤマの名を呼んだ。
「今日はほんまに迷惑かけてえろうすんまへん…堪忍しておくれやす。」
シンタローの言葉を無視して、アラシヤマは部屋を出て行こうとした。
「迷惑なんてかかってねえよ。またいつでも来いよ。」
「ならお言葉に甘えてこさせてもらいますわ。」
「……っおい!」
「あと、このことは内密にしといてくれませんやろか……?」
「ん。わかった。」
リキッドはそういってアラシヤマの赤くなった目の端にキスを落した。
「ほなら……。」
「おう。おやすみ。」
「っアラシヤマ!!」
アラシヤマは、終始シンタローのことを無視していた。
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