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ミント
《では、後ほど》
タクト
「うん。アスカのことよろしく頼むよ」
ミントはにっこりと微笑みかけ承諾の意を示して通信をきった。
“デパートシップ”内部にある格納庫。ここにはブラマンシュ財閥所有の小型戦艦や物資など様々なものが収容されている。そしてかの機体、“ナイト・ウィング”もまたこの格納庫で整備調整が行われていた。
アスカ
「これが……“ナイト・ウィング”……」
他の紋章機が並ぶなか、混じって圧倒的な存在感を放っていた。外装はブルーで統一されており、装備と外見からはまさに騎士(ナイト)の名がふさわしいだろう。
クレータ
「自分の機体を見るのは初めて?」
傍らで作業を一段落させたクレータが誇らしげに言った。
クレータ
「カラーリングは君のイメージに合わせて青にしておいたから」
アスカ
「イメージ……ですか?」
クレータ
「そ。ミントさんの希望で」
ミント・ブラマンシュ。元“ムーン・エンジェル隊”メンバーにしてブラマンシュ財閥令嬢である彼女はその技術者をも舌を巻く技術力を生かし、今回“ナイト・ウィング”を含めた他五機のデザイン諸々をタクトからの要望で受け持っていた。
ミント
「あら、あなたがティラミス少尉ですか?」
呼ばれて振り返ると、そこには小柄な薄い青髪の少女が立っていた。
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