運命

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そこからスナックまではそう時間はかからなかった 開け慣れた扉に手をかけ、 「どうぞ♪」 とニコヤカに送り込む 少し戸惑い気味の大男に、無意味にドキドキワクワクさせられる 席について真っ直ぐ瞳を合わせたとき 『私この人を好きになる』 そう思った 山下 高史・ヤマシタタカシ 浅黒い肌から、白い歯をみせて 「ヨロシク!」 手を伸ばす (サーファーで黒い肌に、白い歯、さわやかな笑顔!ベタだなぁぁぁ) と自分で自分に突っ込みつつも、伸ばされた手をしっかり握り、ブンブン振りながら笑顔をふりまく 「林リカです!」 もうダメだ… この人が欲しい 直感だった
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