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ちくしょう!ちくしょう!
ダラダラと流れ落ちる鼻血を気にもせず、階段を駆け上がる。
ぜいぜいと息がきれ、足がもつれる。
はやく…!はやく…!
ようやくドアが見える。
外の光が分厚いガラスから差し込み、今の僕には救いの光のように見える。
ドアを開くと、顔に吹き付ける強い風。
誰も居ない屋上。やるなら今だ。
さっきまで走っていたのも忘れて、僕はフェンスに駆け寄る。
そこは、愚民共を眺めることが出来るお気に入りの場所だ。
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