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「暁ぃぃいぃい!!!」
地下に爆発音が鳴り響いた数秒後、叫び声と共に第3班研究室の扉が蹴破られる。
現れたのは、白衣の下にへそ出しルックと短パンという奇妙な姿をした銀髪ショートの女。
第3班班長、キエラ・ルシファルトだ。
キエラはズカズカと部屋の中に入っていくと、足元に倒れていた物体を蹴り上げた。
「またかコノヤロォオォォオ!!!
何回目!?お前の人生で何回目の爆発だぁぁああ!!!」
「ゲフッ!!」
腹、しかもみぞおちに蹴りが入った壇は痛みで悶え始める。
それをまるで汚い物でも見るような目でキエラは見下した。
「で?今度は何が原因?」
「げ…原料を…計算しないで、入れました…」
「…何入れたの」
「狐の毛と…犬の血と…落ちてた鉄っぽい塊と…
……俺の血」
「なんで自分の血入れたぁぁあぁ!!!」
「っ~~!!?」
再度蹴りが壇のみぞおちに入る。
…見事な蹴りに声も出ないらしい。
腹を抱えプルプルと震える壇を尻目に、キエラは盛大なため息をついた。
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