方程式?何それお菓子?

7/12
前へ
/12ページ
次へ
[…ゥナー…] 「あ?妙な鳴き声だなお前」 「うなーって!可愛い!!」 「お前はさっきからうるせぇ!! …おら、こっちこい。抱っこしてやっから」 取り敢えずは抱っこという名の捕獲をしようと、しゃがみ込みちょいちょいと手招きする壇。 すると意外にもソレは素直に壇に近付いていく。 「…くっ…か、可愛いじゃねーか…」 「…癒されるわ…」 2人が悶えている間にソレは壇の手までたどり着き、スンスンと鼻を鳴らしながら小さな身体を手の上に乗せる。 可愛い、この一言しか出てこない。 これで創造主が暁 壇でなかったら完璧だったのに、とキエラは密かに考えた。 「で…こいつどーすんだ」 「どーすんだって… …取り敢えず名前でもつけてあげたら?」 「…名前、ねぇ…」 チラッと壇が目線をおくった先には、先程爆発したキメラ製造機の姿が。 もはや鉄クズに成り果てたそれはプスプスと音をたてている。 「…鉄クズでよくね?」 「よくねぇぇえ!!」 見事なドロップキックが壇に決まった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加