駆逐艦「秋月」

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特徴的なのは秋月型駆逐艦は従来の艦隊型駆逐艦とは違う点です。 艦隊型駆逐艦は主砲が12、7センチ2連装砲塔を2~3基積んでいますが、秋月型は高角砲を積んでいます。 艦隊型駆逐艦の主砲でも対空射撃ができないわけでは無かったのですが命中率は格段に低いものでした。 そのうえある主砲の型では砲弾を装填する際は砲身をいちいち水平に戻さなければならないというおよそ高角砲としては使い物にならないものでした。 その主砲塔に比べ、秋月型駆逐艦が搭載する高角砲は恐ろしく長砲身(65口径というのは10センチの65倍)でした。 長砲身ならば命中率は良く、初速度も速い(毎秒1000メートル)利点がありました。 さらに毎分19発もの砲弾をぶっ放すことができ、弾幕を張りやすい点も長所の一つです。 事実上、駆逐艦が航空機を撃墜するなどほとんど無かったはずが、最新式の射撃指揮装置を備えた「秋月」は次々に撃墜しています。
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