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「ちょっと!離しなさいよ!」
女は騒ぎ、雨宮の手から逃れようともがく。
が、その腕はがっちりと腰に絡んでいる。
「まだまだレベルが低いな!リョウたん!」
雨宮は腕を外さず呼びかける。
黒い長髪に大きな瞳。
スラッとしたスタイルのよい体型。
リョウと呼ばれた女はそんな女だった。
「わかったわ!もう逃げないから離しなさい!」
「お姉さん、そろそろ離してあげたら……?」
観念したリョウにヒロも同情する。
しかし、雨宮は息を荒げてなかなか離そうとしなかった。
「リョウたんの脚ハァハァ……」
「ちょ、お姉さ……いや、お兄さんンンン!!」
どうやら雨宮はこの小説を十八禁にしたいようだ。
だがそんなことさせるかとヒロは渾身の力で雨宮を引きはがした。
よくやったヒロ!
さすが本名水島ヒロなだけある。
そんなこんなでリョウは捕まった。
あと雨宮も。
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