コイン編②~もうやめられない止まらない~

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「ちょっと!離しなさいよ!」 女は騒ぎ、雨宮の手から逃れようともがく。 が、その腕はがっちりと腰に絡んでいる。 「まだまだレベルが低いな!リョウたん!」 雨宮は腕を外さず呼びかける。 黒い長髪に大きな瞳。 スラッとしたスタイルのよい体型。 リョウと呼ばれた女はそんな女だった。 「わかったわ!もう逃げないから離しなさい!」 「お姉さん、そろそろ離してあげたら……?」 観念したリョウにヒロも同情する。 しかし、雨宮は息を荒げてなかなか離そうとしなかった。 「リョウたんの脚ハァハァ……」 「ちょ、お姉さ……いや、お兄さんンンン!!」 どうやら雨宮はこの小説を十八禁にしたいようだ。 だがそんなことさせるかとヒロは渾身の力で雨宮を引きはがした。 よくやったヒロ! さすが本名水島ヒロなだけある。 そんなこんなでリョウは捕まった。 あと雨宮も。
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