コイン編②~もうやめられない止まらない~

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ヒロⅢ世の頭にすらりと美しい脚が当たっている。 一瞬記憶が飛んだ。 「高いわ!明らかに!」 その綺麗な足からは想像がつかないほど、発せられた声は男のように野太かった。 ヒロⅢ世は店内の床に倒れ込む。 ハッと見上げると、美しい女が立っていた。 ブロンドに染まった髪の下にもちっとした白い肌。 目は大きく見開き、少女マンガの女の子のようにキラキラと輝いている。 誰もが振り返るような美人であった。 「秋刀魚は150円とか安売りにも程遠いわ!これだからガキは……」 が、声は前述したように野太かった。 もうラ●バ・ラル並。 「……秋刀魚って150円くらいが相場なんじゃないんすか?」 「ドアホ!一回スーパー行ってこい!」 ヒロⅢ世は女(?)の顔をよく見る。 聞き覚えのある声だった。 You●beとかで聞いたことがある気がする。 「あの……あなた誰ですか?」 ヒロⅢ世はあふれる疑問を言葉に変えて率直に尋ねてみた。
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