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「誰それ?キャバ嬢?」
「ちゃうわ。
なんでいきなり
キャバ嬢の話になんねん。
なんかなあ~
誰かを殺したいって思う程
醜い心を持ってる人だけが
《花保さん》を呼び出せるらしいねん!
ちなみに呼び出し方は、
自分の部屋にある鏡を
殴って割って
その鏡に自分の血を一滴
たらしたら現れるらしいで。
しかも、花保さんは
男の前にしか出てこんねんて。
願いを叶えてくれるけど
生け贄[いけにえ]として
憎い相手を殺さなアカンらしいねん。
まぁつまり
願いを叶えてくれる妖精や。」
「そんなグロい呼び出し方で
現れる妖精さんがいてたまるか。
その呼び方でほんまに出てきたとしても
沼とかの主とか
なんかそこらへんやろ。」
「慈雨…、妖精さんとかお前、
やけにメルヘンチストな言い方するな。」
「うっさい!」
「妖精さん…?Fairy?」
「あぁ…
シャドーが会話についてこれてないな。
この話止めよか。」
「うん、そうしよ。」
「…なんか…Sorryやで」
「「関西弁と英語、混ぜて使ったらなんかキモっ。」」
慈雨と豪雨はそう言い、
シャドーも交えて
別の話を始めた。
“……花保さん…か…。
まぁどうせ作り話やろな”
伸浩はそう思い
また目をつぶった。
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