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今日…初めて失恋と言うものを体験した…
『別れましょう…』
2日前彼女から別れを告げるメールがきて、納得がいかない俺は公園で話し合いもう一度付き合えないかと頼んでみても結局ダメだった…
彼女の名前は愛(めぐみ)で、俺が高校に入学した時初めてひとめ惚れした女性。
愛は明るい子でクラスの男女から人気があった。
クラスのアイドル的な存在…
いたって普通な俺とは釣り合わないと思っていた…
けど…
高校一年が終わる頃、愛に教室で告白された。
『ずっと、好きでした…///』
あの時の愛の顔は今でも忘れられない。
明るく笑顔をたやさない愛が初めて顔を赤らめうつむいてモジモジしていたのだ…
『うん…いいよ。』
可愛くて…愛しくて…いつまでもずっとこの関係は続くのだとばかり思っていた…
だけど愛はクラスの人気者には変わりはない…
他の男子と仲良くしている姿を見る度に俺は度々嫉妬していては愛にやつあたりをしていた…
愛はそんな心の狭い俺に愛想をつかしたのだろう…
当然の結果だ…
だけど、高校二年が始まろうとしていた頃に別れたから何ヶ月かくらい付き合っていたのか…
愛が帰った後の公園で一人コーラを飲む。
やけ酒…とか失恋したときは飲むのだろうが俺には酒を飲む度胸など無い。
「結局、俺愛に何もしてやれなかったなぁー…」
『好き』とか『愛してる』とか恥ずかしくて言えない俺は愛がその言葉を言う度に『俺も』という返事しかできなかった。
クリスマス、お正月、バレンタイン…
行事はたくさんあったのに、都合が悪くて愛を待たせたこともあった。
『ありがとう』とか、『ごめんな』とか、たくさん言いたかった言葉があったはずなのに不器用な俺は何も言えないまま愛と別れてしまった…
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