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キーンコーンカーンコーン…
なんだかんだ考えてるうちに授業というか学校終わったしな…
部活に入ってない俺は家に帰るしかない…
友達は、あまりいないほう…
だから遊びに行くとかそういうの今まで幸樹くらいしかいない。
「ますます寂しい奴じゃん…俺…」
愛がいたらこんなこと気にしなかったのに…さ…
ため息をついて、ふと目線を横に向けるといつの間にか家についていた。
いつもつくの遅いくせして…
と意味の分からないキレ方をし、自分の部屋へと行く。
「うわっι本当に入ってるよ…」
電子メール…幸樹の…
このまま無視しようかな…
だけど…
チラッ
「興味なんてあるわけ…」
チラッ…
「ないんだからな…」
『友達感覚でやってみろよー。』
なぜか頭に幸樹のセリフが響いた。
「しょうがねぇ…から、一回やってみるか。」
暇だし…
相手がつまらなかったらチャットなんてもう行かねぇし…
やらねぇと幸樹がうるさいし…
と、ブツブツ自分に言い訳を聞かせながらチャットを開く。
「え~っと、まず自己紹介だけするか。」
《緒方 浩志高2です。彼女は募集していません。友達になりたい方は俺としませんか?》
「っと、まずこんな失礼な自己紹介文書いたら誰からもこねぇよな。よし、幸樹にうるさく言われなくて済む。」
などと言いながらどこか淡い期待をしている自分…
勉強を少しして、チャットを開くが誰からもこない…夕飯…風呂………………
「やっぱな…」
分かってはいたがどこか悲しい気持ちになる…
別に。俺は彼女なんていらねぇしー…こんなのだって…
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