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ピロリロリーン
「嘘っι」
来たよ…え?!誰だよ…こんな奴としたいなんて相当な物好きだな…
《初めまして。私、大林 悠美(おおばやし ゆみ)と言います。私も彼氏いらないただの友達付き合いがしたいです。どうぞよろしくお願いしますね☆》
珍しいなぁ…彼氏いらないなんて…まっ、いっか。
《こちらこそ。君は何歳なの?》
送信
「よしっ。」
ピロリロリーン
「って、はやっ!!」
《高2です。あなたと同じですよ。あ、私のことは悠美って呼んで下さい》
「高2か…」
《じゃあ。俺も浩志でいいよ。》
《本当ですか?ありがとうございます。ところで、どこにお住まいなんですか?》
「俺は…」
いつの間にかチャットに夢中になってしまっていた。
その晩は一晩中悠美と色々話しをした。
女性とこんなに話しが弾んだのは愛以外にいなかった…
「うーっす。」
「あ、幸樹。」
にこにこと言うかヘラヘラしながら幸樹は教室に入ってくる。
「お前、昨日やったか?」
「何が?」
「何がって…チャットだよ!」
「あぁ…まぁな…」
「え!?マジ!!で、それでどうなった!?」
「はぁーなんでお前になんか……分かったよ、教えてやるよ…」
悠美と色々話しができたのは元を辿ればこいつのおかげだし…
仕方なく昨日あった出来事を話した。
「なるほどなぁ~。お前と話しが弾んだってことは珍しいタイプだな、その子」
「どういう意味だよ?」
幸樹をひとにらみするとアハハと笑われスルーされた。
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