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「勇弥と浩志仲良しさんだね~♪」
「由也。あまり見ないほうが…」
純粋な由也の発言に雅史は由也の目を塞ぎたくなる。
刺激が強いからあまり見せたくないのだが…
はぁとため息をついたときには遅く、もう由也はこの状況を見るのが慣れっこになっていた。
「しかし、私がいない間にここまで発展していたとは…」
腑に落ちませんねと言う遥の笑顔が若干怖い…。
「ゆ…や。あ、の…」
「なんだ?」
「なんか…おかしくないか?」
浩志の言葉にギクッと冷や汗が流れる一同。
「や…やばいよι浩志気づいてるよι」
一番見えやすいとこにいる碧が慌てた声をだす。
「大丈夫だろ。勇弥は気づいてねぇし。」
その隣で同じく見ていたヨシが内心ビクビクしながらも平然を保つ。
「気のせいだろ。」
案の定気づいてない勇弥に一同ホッと胸をなで下ろす。
「それより…」
「わっ。」
いきなり至近距離まで勇弥が顔を近づいてくる。
顔が真っ赤になるのを見られたくないためささやかな抵抗として目をそらす。
「な…なんだよ…///」
「浩志…」
「ちょ…」
だんだんと勇弥の顔が近づいてくる。
キスされる…。そう思い目を瞑る。
「お!いいとこ、いいとこ!」
「どれどれ!」
「ちょ…瑞紀押すなよ!」
碧の声に後ろにいた瑞紀が身を乗り出してくる。
その衝撃に耐えきれずヨシが声を荒げるもグイグイと前に押し出してきて。
「ちょ…本当に待っ…うわああああー!!?」
「ちょ、ヨシ押さないで!」
「やあぁー」
「由也!!」
「おやおやこれは。」
いつかの失敗に終わった野次馬騒動は今回も失敗に終わる。
ヨシを先頭に碧、瑞紀、由也。由也を救おうとして雪崩に巻き沿いになった雅史。
そして、なんの衝撃もないのに面白ろさから自ら雪崩の中に入っていった遥。
見事に廊下の角から皆が身を乗り出しているのが一目瞭然で分かる。
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