始動――かいせん――

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書写中学校にて 「さて、問題が発生した。例の城乾でだ」 「はい、わかってます」 「ならば行って欲しい。今や城乾は、一人の少女の意のままになっている」 「任せて下さい。この僕が全て解決して見せましょう」 「うむ、では頼んだぞ。重野君」 朝日中学校にて 「このままでは同じ姫路市の中学校として顔が立たん!」 「オチツイテクダサイ、コウチョウセンセイ」 「くっ、すまない。だが我慢出来んのだ! 公立中学校の尊厳が踏みにじられているのと同じだ!」 「シンチュウオサッシシマス」 「留学したての君にこんなことを頼むのは無粋かも知れんが……! 頼む、山崎友理を止めてくれ!」 「ワカッテマス。サイゼンヲツクスツモリデスヨ」 「そうか、心強い! 任せたぞ、ジーコ君!」 広畑中学校にて 「あなたがここに呼ばれた理由が分かるわね」 「ディナーの誘い、じゃなさそうでやんすね」 「フフ、それはまた今度にさせてもらうわね。今日は山崎友理の件で話があるのよ」 「例の城乾でやんすね」 「そう、山崎友理に支配されたあの学校よ」 「何か動きがあったでやんすか?」 「あったわ。ウチの諜報部員の情報によれば、三日後に他の学校に侵略するそうよ」 「それは、また大変でやんすな」 「そうなの。この広畑に来るのも時間の問題って訳。見過ごせない事よ」 「やんすね」 「じゃ、行ってくれるかしら?」 「了解でやんす」 「とても頼もしいわ、くぼしん君」  今、三人の英雄が立ち上がった!
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