第壱話

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「でまた“新撰組”ですか」 「流石歩やな何でもおみとうしやな」 「当たり前愛する誠のことなら」 「キモい」 誠は歩の顔面にパンチをお見舞いした。 「女の子がグーは駄目だよ…歩大丈夫か?」 「なんとか…あっ!」 「あっ?」 歩が自分の手を見て声をだした。そこには赤いものが。 「鼻血でた」 誠は固まり、由紀は爆笑し、進は軽く笑うのを耐えている。 「ごごごごごめんなさぁい!歩ぅ!死なないでぇ」 誠が半泣き状態で歩に抱きつく。 歩と進は互いに顔を見る。二人の手には… ケチャップ 「大丈夫だよ誠…きっと誠がキスしてくれたら治る気がする」 「本当?」 「本当本当」 歩が誠に顔を近づけようとした時、由紀が声を出す。 「誠をおちょくんのお仕舞いや」 『ぶぅー』 訳の分からない状況に誠三人を見る。 そして、歩と進は手に持っていたケチャップを見せる。 『ドッキリでしたぁ』 誠の怒りは頂点に達し、二人を思いっきり蹴る。 「名前似てるのに“山崎蒸”の方が絶対いい」 『名前関係ないし!』 「“山崎すすむ”って俺とすでに一緒じゃん」 「しかも生きてないじゃん!!」 「いいの!行こ由紀」 「ちょっ待ってぇ」 慌てて着いていく由紀を歩と進はその腕を掴む。 『まったぁ』 「ひっ…誠ぉぉおぉ!!」 誠はため息を吐き、三人の元に行く。 ,
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