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僕はお肉が大好きな少年「ルイジアナ・住む男(17:♂)」さ!
今日はミート博士が素晴らしい巨大ロボットみたいな肉をこしらえたから見学に来たんだ。
「やぁ!アリゾナ・住む男くん!久しぶりだね!」
「ルイジアナです……相変わらずボロい施設で頑張ってるんですねゴキブリ博士。」
「ゴ…ゴキブリ博士…だと…。」
「え?違うんですか?肉腐り髭野郎?」
「くっ…相変わらず君は変わっとらんな…フロリダ・住む男君…。」
「ルイジアナです…面倒だからもう良いんですが…それで例の巨大肉っぽいロボットは?」
「うむ、我が研究室に案内しよう。」
博士は微妙なリアクションをとると僕を研究所の奥に案内した。
この通路は狭い、しかも臭い、なにか生ものっぽい匂いがするのだ。
しばらく歩くと博士は足を止め、突き当たりのエレベーターのボタンを押した。
「ワシの研究が始まって苦節2年、ついに此処まで辿りついた…。」
「去年取り掛かったばっかりですよね…しかも最初の研究テーマなんでしたっけ?」
「うむ…最初の研究テーマは「イカで未来を救う」だったな。」
「イカは既に関係ないですね。」
「足が多くて気持ち悪かったんだからしかたがない。」
他愛も無い談笑をしていると、エレベーターは地下に着いた。
足を一歩踏み出すと広大なスペースが、
そしてその中に何か巨大な肉のようなロボットが鎮座していた。
「博士…ドラム缶博士!これが…。」
「ド…ドラム缶…まぁいい…そうだコレがワシが長年かけて開発したロボ肉…その名も…。」
「あ…思ったより臭くないですね。」
「話は最後まで聞けぇぇぇ!!!!」
僕は、余りの興味に引かれ思わず博士の声を無視してぺたぺたと
肉っぽい…いやロボットっぽい外面を触ってしまっていた。
この質感はきもちわるい。
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