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a.side
『仁坊ちゃま、失礼します。』
「おー中丸!入れ入れ!」
中丸は、さっき俺が頼んだお菓子を持って部屋にやってきた。
あ、ちなみに俺は赤西財閥の跡取りの息子。んで、中丸ってゆうのは俺の専属執事。
『仁お坊ちゃま、お母様がお呼びですよ。…またなにかなされたのですか?』
「はー!?中丸ってば俺を疑うのかよ!こんなに優しくて天才で真面目な俺が、おふくろに呼ばれるようなことなんてすると思うか?!」
『はい』
「……即答かよ」
『とにかく、仁お坊ちゃまが関係しているようですので行ってらっしゃいませ。』
「わかったよ。あ、お菓子は置いとけよ~」
『了解いたしました。』
ソファーからのそのそと起き上がり、おふくろが呼ぶリビングへ向かう。
「あ、蘭。お前も行くか!」
蘭ってゆうのは、俺の愛犬ね。ダックスフントでちなみにメス。
蘭は、俺を素通りして小屋へ入った。最近懐いてくれないんだよね!ご主人様は寂しいぞ。
無駄に長い廊下を歩いて、部屋に向かう。
つーか、マジで俺呼ばれるようなことした覚えなんてありすぎて分かんねぇんだけど!
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