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そして、赤西は俺に一枚の手紙のようなものを差し出した。 「……なにこれ」 「約束ごと。これ、お前だけに特別用意したから!おもしれー奴だし、使えそうだしお前。」 「はぁ…?」 「絶対守れよ?守らないと、俺めっちゃ怒るから。そこんとこよろしくー!」 「……うっぜ」(ボソリ) 渡された手紙に目を通してみた。 ……つーか、コイツいくつだよ。いくらなんでも字が汚すぎるんじゃねーの。 1.毎朝、6時に俺を超こす。   キスで。 「……………………………。」 「なにシラけた顔してんだよ。」 「おま…、一つ目からなんなんだよ。キスで起こすとかなに。てか字ちげーし」 「は!?字違うの?!やっべー俺19年間この字使ってたわ」 「……」 19年間? え、コイツ今19歳なわけ? 「………ガキ……」 「あぁん!?」 いや、だって俺より二つも年上でこれってどうなんだよ。金持ちのくせに頭なってねぇのか…。 2.俺のことは、仁と呼べ。  赤西って読んだら雑す。 「………」 え、俺コイツのこと“赤西”って呼んだらなにされちゃうの?ざ、ざっす……? あー、やばい。俺、コイツに色んな常識を叩き込んでやりてぇ。  
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