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a.side
「保健体育がわかんないんだけど。和也、教えてくれる?」
そんな馬鹿げたコトを口にして、和也をソファーに突き飛ばした。
力をいれなくても、油断していた細い身体は簡単に倒れた。
あ、ちなみに保健体育とか一番知り尽くしてるから俺!
俺の頭の中の90%はそんなことばっかだし。
「は…ッ!?ちょ、保健体育ってなんだよ!ふ、ざけんなぁ…!」
「なんで?だって教えてくれるって言ってたじゃん。俺、わかんないんだもん。」
「そーゆうんじゃなく、て…!!重いからお前!手ぇ離しやがれ!」
「やーだ。」
「、っ!」
スルリと細い腰を撫でると、ピクリと震えた。必死に抵抗してるみたいだけど、耳まで真っ赤で全然抵抗できてない。
「なぁ、教えて?」
「ゃ、…知らないッ!!バカ、ゃめっ」
耳元で囁くと、さっきまでの態度とは真逆の反応を見せる和也。
弱々しい力で俺の胸を押し返す。
正直こんなやつ襲うつもりなかったし、ただからかってやろうと思ってただけなんだけど…
いま、俺はコイツにすんげー
欲情してる。
「離せってば!!っぁ、…それにまだ約束ごと読んでねぇじゃん!、おいハゲ!」
「チッ。ちょっと黙ってて」
「…はっ?ーーー、っんぅ…」
少し紅くなった白い頬を撫でて、薄い唇に無理矢理噛み付いた。
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